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禁止令

交流分析

交流分析では、うつ病やパニック障害などで悩まされている人には、

無意識に働いている[13禁止令] があるとされています。

これは、グールディング夫妻によって交流分析の禁止令を臨床的に研究されまとめられました。

 

注意学問的には上記の通リですが実際には理論以外、禁止令にも、いろいろあり一般的によく見られる現象です。

人々は、何らかの禁止令の影響を受けているのが普通です。

ほとんどは、親の影響です。

単に影響されてるといるというよりも、その人の人生を支配してる要因と見た方が現実的です。

 

禁止令:親が子育ての中で子供に潜在的に与えた、不公平で破壊的な「行動規制」

 生活の中の不安、失望、怒り、不満、欲望など、未成熟な親の中のC(子供的な感情)が悲鳴の様に出し子供に対する言動で「決して何々してはならない式人生脚本」。

結果的に子供を一生縛るメッセ-ジになる。

学者の理論を受け身でとらえるだけでは実際論、現実論は、わかりません

 

禁止令から人生脚本の書き換えまで

禁止令を強化したものが

拮抗禁止令(ドライバー)

ミニ脚本

人生脚本

人生脚本の書換え

⑤ABC理論(交流分析以外の理論)

 

禁止令の生まれる背景

肉体的誕生(0歳)

赤ちゃんは、大きな重圧を感じながら誕生するが、まもなく親の保護の手が差し伸べられ、通常は、

身体的なストロークが与えられ、母体にいた時と同じ安心感を抱くことができる。

もし、肯定的なストロークが得られないときは、心身の成長に大きな影響を受ける。

(占いでは誕生と同時に親の影響を受けるかどうか、どんな親か本人の性格もわかります)

 ストローク

 

精神的誕生(1歳)

養育者からのストロークが常に自分の望むとおりには、手に入らないことに気づき、素直な感情や行動ではなく、が求める自分を演じるようになる。

3歳前後になれば、言葉も理解できるが、養育者の言葉より

非言語の部分で判断をする事が多い

 

社会的誕生(5歳)

精神的誕生(1歳)から4年間くらいの期間は「C」自我状態が成長する段階であるが、

 

5歳くらいになると言葉の意味を十分に理解する「P」の自我状態が発達する。

養育者を中心にした大人たちの特徴を自分の「P」に取り込む時期で、特に同性の養育者の特徴は、

話し方からちょっとした仕草まで無意識に取り込んでしまう。

 

その後、養育者等の言動を研究し模倣することで「A」自我状態が発達していく。

このように「脚本」のあらすじが作られ、少年期に何度もリハーサルし、「脚本」を強化していく。

 ⇒PACについてはエゴグラム参照

 

幼児決断

幼児は、養育者からの存在認知を得られるように試行錯誤しながら、育者の期待に添うように適応していく。

 

このときに身につけた思考・感情・行動のパターンがその後の生き方に大きく影響する。

何をすれば養育者からストロークを得られ生きていけるか確信し自分の思考・感情を変えようとした決心のこと。

 

養育者の非言語メッセージや言語メッセージを取り入れ、幼児期から児童期にかけて、後に人生の脚本となる枠組みを自分自身で決断する。

 

幼児決断に基づく思考・感情・行動は

幼い時期に養育者との関わりの中だけで決断しているため、成人してからの他人との関わりで、必ずしも適切な決断ではない。

 

それでも、私たちは大人になっても、無意識のうちに幼児決断した枠組みを用いて世の中を乗り切ろうとする。

 

拮抗禁止令(P→P)(後述)

多くは、しつけや世間の常識として、親が子に教えた「生きていく知恵」ともいえる内容(言語)

 

プログラム(A→A)

子は養育者をモデルに“今、ここ”での行動を「A」にファイルする。

“今、ここ”

13の禁止令
 1    存在するな
 2    成長するな
 3    自分の性であるな
 4    子供であるな
 5    重要であるな
 6    成功するな
 7    所属するな
 8    健康であるな
 9    親しくするな
 10   感じるな
 11   考えるな
 12   実行するな
 13   欲しがるな

12の禁止令現代TA心理学)

1 存在するな
2 成長するな
3 成功するな
4 重要であるな
5 自然に感情を感じるな
6 健康であるな・正気であるな
7 仲間になるな
8 実行するな
9 子どもであるな
10   近づくな

 (愛するな、信用するな)
11   おまえ(男、女)であるな
12   考えるな

とくに「存在するな」は危険な禁止令です。


もっとも厳しい禁止令は

「存在するな」詳細後述)

これらは、幼児期に親(養育者)から非言語(表情やジェスチャー等)や、無意識に発した言葉、

叱責、指導、強制、口癖などで子供に伝えられ

子供の「潜在意識に埋め込まれた暗示的」なものもの具体的解説後述)

 これが「人生脚本」に組み込まれ、望ましくない人生を歩むことになりかねない。

 

また、これらの禁止令に対し、

5つの拮抗禁止令」あります。
 禁止令の場合は「~するな」でまとめられていますが、

拮抗禁止令は「~しろ」といった命令形でまとめられます。
 拮抗禁止令(後述)

 1・完璧にしろ
 2・満足させろ
 3・努力しろ
 4・強くなれ
 5・急げ(事例後述)
子供は13の禁止令によってさまざまなことを否定されても、

5つの拮抗禁止令を守っている限り、存在を許されていると判断します。

 

それは、努力し続ける事が自分自身の証明だと思い込んでしまうに繋がり

大人でも、その影響がみられる人は、少なくありません。

 

本来、該当する素質を持っていないのに、禁止令に翻弄される人生を送っている人がいます。

心理学ではわかりません。

(占いで見れば簡単にわかります)

 

例えば、社会の環境や人間関係に過剰に適応している人。

過労、自殺な命にかかわることもあります。(事例後述)
そういった人は、傍目には場に馴染んでいるようには見えますが、

それによってストレスを抱え込んでいることが危惧されます。

 

TA(交流分析)について 

TAの中には「ドライバー」と呼ばれるものがあります。

よく禁止令と勘違いされるものです。(後述)

ドライバーはとても短い時間の流れの中で出現する現象です。

ドライバーは「ミニ脚本」に関連しています。(後述)

 

それに対して、禁止令は「人生脚本」のパターンに関係しています。

エゴグラムのパターンももちろん脚本と結びついているのですが、

の禁止令の原因を探る事により細かにその人の人生脚本を探る事ができます。

 

禁止令は、親の三つの自我状態

(エゴグラム)に関係します。

エゴグラム

:養育的、厳格的な親的自我状態

:理性的な大人の自我状態

:子供的、自由的または束縛された自我状態のうち、

例えば、

心配症のC」「エゴイズムのC」「依頼心のC」「感情的なC」

など、非建設的で破壊的、 不合理で矛盾した未熟で病的な、親が発する

「親が持つ否定的なCのメッセージ」

受け取った子供が、それを元に自己の脚本の中に作り上げる

「自分への命令」です。

 

ある親は、自分の子どもに対して、

NP:養育的な親の自我状態から

「好きなように遊んでいいんだよ」というメッセージを受けるでしょう。

しかし、子どもの頃、必要以上に厳しく育てられ自由に遊んだ事のない親は、違う場面では、

遊んでいる子どもにしっとを覚えて、否定的なメッセージ

「冷たい目線」「邪険なそぶり」「イライラした調子の声」などで与えるかもしれません。

 

このメッセージを受けとめる子供も受けとめない子供もいるわけですが、

ある子供は「ぼくは子供らしく遊んじゃいけないんだ」という認識を

「子どもらしく遊ぶな!」(子供であるな)という禁止令として自分の

中に持ってしまうかもしれません。

これが、子どもが禁止令を持つメカニズムです。

 

子供自身の最終選択・自己決断が大きな意味を持ちます。

親のメッセージがそのまま流し込まれるわけでは、ありません。

子供の気質+環境(親からの刺激)+子ども自身の決断=人生脚本

本来持っている素質を殺して自分を生きていない人がいます。

これを即。その場で見ぬけるのは占いですが、心理では時間がかかります。

 

禁止令補足