ミニ脚本

ミニ脚本
人生脚本は、長期的に人生を考える概念ですが、それに対して短期的に述べて

いるのがミニ脚本で、交流分析の概念の ひとつです。
 
ミニ脚本で述べられている概念は、短時間に起こると考えられる行動パターンです。


人生脚本が自らの人生を物語的に計画してしまうものならば、ミニ脚本はそれを
裏付けて強化していく行動のひとつひとつだと言うことができるでしょう。

 

『ミニ脚本』の基本概念となる拮抗禁止令
というのは、

『この禁止原則さえ守っていれば親の不条理な禁止令には従わなくても良い』

という作用を持つ禁止令のことであり、 親の『親の自我状態』から子の

『親の自我状態』へと与えられるものである。

 

拮抗禁止令とは、『理想自我・完全主義・向上心』と関係する禁止令であり、

理想的な成果や自己を目指して完全主義的な努力(向上)を

続けよという内容の命令になっている。

 

ミニ脚本の拮抗禁止令には、
ドライバー(driver)・

ストッパー(stopper)・

ブレーマー(blamer)・

ディスペア(dispair)の4種類がある。

 

ドライバー】 他人に尽そうとする
「駆り立てるもの」とも言い、ミニ脚本の第一段階。
 以前13の禁止令の項で述べた拮抗禁止令
(完璧にしろ・満足させろ・努力しろ・

強くなれ・急げ)を発し、
これによって精神的に働きかけることです。
 
ドライバーというのは
『人を駆り立てる命令・指示』の事であり、実力以上の高い目標水準の

達成を要求して
『完全で理想的な自己』になるように命令するという特徴を持つ。
ドライバーの具体的な命令の内容としては、自分を犠牲にして他人を喜ばせる
生き方が正しいとする価値観を含んでいる。
小さな失敗や短時間の休養も許さない

『ドライバー』の完全主義欲求が強まると、
人間は絶えず目標を達成しなければならないという強迫観念に駆られて精神的に

込まれやすくなる。

 

ドライバーの高度な要求に何とか応えられていれば、『I'm OK(私は良い)』の
自己肯定感や人生の達成感を得ることができるが、その高い目標を達成でき

なくなると
挫折感や抑うつ感によって身動きが取れなくなってしまうことがある。

ドライバーの拮抗禁止令による悪影響を緩和するために必要なのは、自分の能力・

体力・意欲を超えた『ドライバーの高過ぎる要求水準』を適度に引き下げることであるが、

 

その為に必要なのがドライバーを抑制する『アロウアー(allower)』の働きである。
ドライバーは『駆り立てるもの』であるが、アロウアーは『許すもの』としての

作用を持ち、人間はドライバーとアロウアーの適切なバランスを維持することによって、

自分の能力・状況に見合った目標水準を設定して、ありのままの自分を肯定

できるようになる。

アロウアーはドライバーの完全主義・理想自我を抑制する働きをするが、

その具体的な
命令・指示の内容は以下のようなものになる。
完全な自分であれ(ドライバー)―完全でなくてもそのままの自分でいい

(アロウアー)
急げ―急がなくても自分のペースでいい
もっと努力せよ―1つ課題を達成したら少し休もう。
他人を喜ばせろ―自分のことをまずは大切にしなさい。
もっと強くあれ―つらい時には弱い部分を見せてもいい。

 

ストッパー】自分を犠牲に
ドライバーの拮抗禁止令に対応しきれなくなると、次はこの「ストッパー」

が起こります。
ストッパーにもドライバーと同じように、
楽しむな・愛されるな・幸せになるな・自立するな、という4つの禁止令が

あります。
 
ブレーマー】責任転嫁
ストッパーの禁止令が自分に対してではなく、他人に対して感じるようになる
ことが「ブレーマー」です。
 
ディスペア】絶望や落胆
他人に尽そうとする「ドライバー」、
そのために自分を犠牲にしようとする「ストッパー」、
責任転嫁の「ブレーマー」、
これら三つが相互作用すると起こるものです。

 

by:http://digitalword.seesaa.net/article/157342342.html